2019/09/18 16:00

手書きのメニュー看板



元祖木曽路名物、五平餅のメニューを描きました。
テレビの朝ドラで話題になった五平餅です。

朝ドラの舞台は恵那市岩村町の城下町が舞台ですが
元々は、中津川から木曽路にかけてあった食糧文化です。

今では考えられないような話をしますが
幼少のころ中津川で育った僕は、秋の豊作を祝って村祭りが
各地域で盛んに行われていました。

お祭りと重なるように一部の村人たちが数人で
お酒やおつまみ等を持ち合い山へ上がっていきました。

僕も、親父に手を引かれ付いていきました。
よく見ると学校の友達も数人いました。
また、お母さん方もいました。

付いたのは、一軒の山小屋で回りの木々は
綺麗に整備されていました。

その木々の間に小鳥捕獲用の三間半の網が張り巡らしてありました。
トヤと呼んでいた小屋の中に入ると畳二枚分の大きな囲炉裏があり
既に炭火が起きて採ってきたばかりの小鳥を焼いていました。

大人たちは、小鳥やたくさんのキノコ(松茸、シメジ、ロウジ茸等)
今では考えられないほどの沢山のキノコ、特に松茸、ロウジ茸
を串にさし醤油ダレにつけ焼いて食べていました。

そして、次に串に刺したというより竹べらにご飯が
崩れないように上手に巻いた五平餅を
囲炉裏の周りにぐるりーと刺していきました。
ご飯が少し焦げたところで、クルミ入りのアマダレに付けて焼きます。

醤油が火に落ちて焼ける匂いは
いまだに忘れられません。

大人たちは、お酒を酌み交わしながら焼けた小鳥とキノコを食べ
お母さんたちは、僕らの面倒を見ながらで五平餅を食べていました。

その会話の中に友達のお母さんが
昨夜作った料理を「お父ちゃんが採ってきたヘボと、アカバチ食べるか!」
と言って出してくれたのを覚えています。

皆さん、ヘボはわかりますか?(黒スズメバチ)の幼虫です。
アカバチは、(スズメバチ)の幼虫です。
ヘボが1㎝で赤バチはその三倍3㎝あります。

ヘボはヘボ飯にスズメバチは甘辛く煮付けてありました。
今では考えられない珍味を子供ながら食べました。
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囲炉裏で焼いた五平餅とキノコ、
そして、今では、考えられないような焼き鳥(ツグミ、スズメ、等)
を食べた思い出です。
僕が、小学校二年生ごろの話です。


【チョッと一言】
当時はキノコいっぱい取れましたよ!

小さな山栗ですが甘かったよ!

里山・・・秋の紅葉